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世界遺産 イタリア編
■解説
●「コロッセオが倒れるとき、ローマも滅びる。ローマが滅びるとき、世界が滅びる」とまで言われた「ローマの顔」コロッセオ。ローマ帝国最大のこの円形闘技場で5万人の観衆の眼前で展開する命賭けの闘いに、場内は熱狂のルツボと化した。建造から2千年を経てなお、ローマの町にその偉容を誇っている。ローマはまるで時間の迷路。人々は、遥かな過去と隣り合わせに暮らしている。
●ローマに直径43.3mの巨大なドームで花を添えるパンテオン。足を踏み入れた者は誰もがまず巨大なドームに目を奪われる。鉄筋を用いない石造建築としては世界最大のこのドームは、古代ローマ人が発明した独創的な建築技術コンクリートを用いることにより、初めて可能になった。
●700年間に渡り、フィレンツェの政治の舞台となってきたヴェッキオ宮殿の中に、秘密の小部屋がある。宮廷芸術家を総動員して作らせた、美しい装飾の部屋。この部屋の主は科学や錬金術に熱中していたため、当時の様々な工房の様子を絵に描かせた。ルネサンス芸術を支えたのは、工房で、絵画や工芸品、彫刻まで制作していた職人達であった。
●15世紀のはじめ、工房からでた二人の彫刻家があるコンクールで熾烈な戦いを演じた。洗礼堂の北扉の制作者を決めるコンクールだった。調和のとれた絵画のように仕上げたライバルに対し、ブルネレスキは、緊張感に満ちた人間のドラマを盛り込もうとした。それはまさに、人間を主役とするルネサンスの精神であった。2人は同列で優勝、共同制作することになった。しかしブルネレスキは辞退し、建築家になるためローマへ。
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